FXを始めるのならば、どのようなスタイルで取引をするのかをまず初めに決めておくことが肝心です。取引会社は現在では多数あるので、自分の取引スタイルに合った会社を見つける必要があるからです。FXの取引スタイルは、取引期間の長さから4種類に大別することができます。最も取引期間が短いスタイルは、スキャルピングと呼ばれます。
この取引スタイルでは、一つの取引は数秒から数分程度で完了します。なぜこのように短時間の取引を行うかというと、為替相場は、短い時間で見ると、一定方向に動く傾向が強いので、そのような時間のうちに取引を行い、利益を確実に得ようとするためです。短い時間の相場の動きは小さいので、このスタイルでは短時間で完了する取引を多数行うことによって利益を得ることになります。デイトレードと呼ばれる取引スタイルでは、1日の間に数回の取引を行います。
但し、24時間取引を行うわけではないので、限られた取引時間のうちに数回の取引を行い、1回の取引でスキャルピングの数倍から数十倍の利益を狙います。デイトレードは、1日の中で取引を完結させるので、寝ている間の相場の動きを気にする必要がありません。スイングトレードと呼ばれる取引スタイルでは、数日から数週間程度の相場の波の値動きを利用して利益を狙います。1日の間に取引が終わらないため、取引期間中も相場の動向をチェックし、ロスカット等への対処が必要となります。
また、最も長いポジショントレードと呼ばれるスタイルでは、為替差益だけでなくFXの取引のもう一つの差益である金利差益をねらうため、数か月から数年にわたる取引を行います。取引回数は少なくなりますが、為替相場や金利動向をしっかりチェックする必要があります。